水産大百科

遠洋漁業
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● 遠洋漁業の概要
遠洋漁業の概要
遠洋カツオ一本釣り漁業
遠洋マグロ延縄漁業
大型イカ釣り漁業
遠洋底曳網漁業


遠洋漁業は主に外国の200海里水域内、あるいはどの国にも属さない公海を漁場とする大型漁船を使った漁業です。この中には遠洋マグロ延縄漁業、遠洋カツオ一本釣り漁業、大型イカ釣り漁業、遠洋トロール漁業などがあります。お寿司には欠かせないマグロやカツオ、イカやカレイ、エビ、タコなどが遠洋漁業によって、食卓に運ばれてきます。

遠洋漁業漁獲量の推移

遠洋漁業は戦後、経済成長と技術革新により急成長を遂げてきました。しかし、1974年の約400万トンの漁獲をピークに減少を続けています。

200カイリ水域と遠洋漁業水域

その原因としては、1976年米国200海里法の設定に始まる諸外国の200海里水域の設定があげられ、それ以降世界的な200海里体制が定着し、遠洋漁業の漁獲量は大幅に減少しました。

その一方で、消費者の嗜好の変化によるエビ、カニ、マグロなどの高級魚介類の需要増加によって輸入魚が増え、最近ではアジ、サバといった大衆魚の輸入も増えています。遠洋漁業においては各国際海域に関して設置された国際地域漁業委員会などによる資源管理が重要な課題になっており、操業・経営の合理化などを徹底して行うなどの対応が求められています。


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