■ タラ類
タラ類

おもにマダラのことをさすが、北海道、北陸ではスケトウダラのこと。コマイを加えた3種が日本で見られ、いずれも寒海性。マダラは上あごのほうが長く、ひげも長い。底生性で大きな移動はせず、全長は1m位になる。スケトウダラは、通常、水深100〜400mの海に分布し、体長は70cm程度になる。マダラに比べ下アゴが長く、ヒゲが短い。北海道近海、オホーツク海などで多くとれる。かつて日本の大型底曳船団がベーリング海を中心に大規模操業を行った結果、年間200万トン以上の漁獲があった時期もある。カマボコなど練り製品の原料となり、卵はタラコとなる。ミナミダラは南半球にいる唯一のタラ科の魚で、スケトウダラに似ているが下アゴにヒゲがない。オキアミ、小魚を食べ50cm程度になる。パタゴニア、ニュージーランドなどに生息。スケトウダラの代替品としてスリ身にする。
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