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大日本水産会
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BUTTON 「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」について、正しい理解を!
−キンメ・メカジキも普通に食べれば問題無し−

さる6月3日に厚生労働省の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会にて発表された「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」に関し、一部の報道機関で、ニュアンスの異なる報道や、これらの魚介類を危険視する報道が見られましたが、我々業界人は正しい理解をもって、関係先、消費者などに対応する必要があります。
キンメダイ・メカジキについて、注意が必要とされる週3回も食べていただいているお客様がどれほど居るでしょうか。まして、クジラ・イルカの類がどの程度の頻度で人々の食卓に上るのでしょうか。昨今は、魚介類全体としても週3回も食卓に上らず、業界としては、魚食の普及に腐心している現状なのではないでしょうか。
その意味で、今回の厚生労働省が発表した注意事項によって、一般の人々が、その食生活を変更しなければならない必要性は低いと考えられます。一方で、安全・安心に関する消費者の関心は高く、消費者に対して、正しい情報を提供するのが我々業界の責務であることは論を待たないところです。
先ずは、業界人の我々が正しい理解と行動をとることが求められているのではないでしょうか。

なお、6月3日に厚生労働省が公表した「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」のポイントは以下のとおりと解されます。
魚介類等は一般に人の健康に有益であり、すべての魚種等について、現段階では水銀による健康への悪影響が一般に懸念されるようなデータはない。
今回の注意事項は、「妊娠している方又はその可能性のある方のみ」が対象であり、子供の方やこれに該当しない成人の方は、安心して食べられる。
しかし、一部の魚介類・海産ほ乳類では食物連鎖により蓄積することにより、胎児に影響を及ぼす恐れがあるレベルの水銀を含有しているものがあることから、妊娠している方又はその可能性のある方については、摂食頻度を以下のとおりとすることが望ましい。

バンドウイルカは、2ヶ月に1回以下(1回60〜80gとして)

ツチクジラ、コビレゴンドウ、マッコウクジラ及びサメ(筋肉)は、1週間に1回以下(1回60〜80gとして)

メカジキ及びキンメダイは、1週間に2回以下(1回60〜80gとして)